使役形② 読ませる／読ます [日本語教育]
使役形②
使役形の続き
「～せる」を「～す」と言いかえられるのはどんな時か
1グループの動詞
「～せる」に対応して「～す」形になる他動詞があるものが多い。文語の使役形（～す）から来ている。
？を付けたのは使われているが、辞書になかったり、違和感があったりするもの
急（せく） 急かせる（せかせる）---- 急かす
困る 困らせる ---- 困らす （困らせられた／困らされた・・・使役受身形は「困らす」からの変化の方が言いやすい）
書く 書かせる ---- 書かす？ （書かせられた ／ 書かされた・・・使役受身形は書かすからの変化の方が言いやすい）
持つ 持たせる ---- 持たす （持たせられた／持たされた・・・使役受身形は「持たす」
からの変化の方が言いやすい）
飲む 飲ませる ---- 飲ます （嘘ついたら針千本飲ます）
降る 降らせる ---- 降らす （アメフラシ：雨降らし・・・アメフラセとは言わない。
立つ 立たせる --- 立たす （立たされ坊主・立たせられ坊主ではない）
鳴く 鳴かせる --- 鳴かす？（鳴かせてみようホトトギス、鳴かしてみようではない）
泣く 泣かせる --- 泣かす （よく泣かせられた／よく泣かされた・・使役受身形だと
泣かすからの変化の方が言いやすい）
怒る 怒らせる ---- 怒らす（怒らすな ママの怒りは パパに来る：川柳）
急ぐ 急がせる ---- 急がす？（急がせられた／急がされた・・・・使役受身形だと
急がすからの変化の方が言いやすい）
酔う 酔わせる --- -酔わす？（酔わせてください、もう少し♪ 歌
酔わしてくださいではない）
運ぶ 運ばせる --- 運ばす？ （運ばせられた／運ばされた・・・使役受身形だと
運ぶからの変化の方が言いやすい）
働く 働かせる ---- 働かす （頭を働かす・・これは意味が違うか）
浮かぶ 浮かばせる----浮かばす ？ （海にお船を浮かばせて・・・浮かばしてではない）
走る 走らせる --- 走らす （走らせられた／走らされた・・・使役受身形だと
走らすの形があう？） ）
死ぬ 死なせる --- 死なす （死なすわけにはいかない
＊行く 行かせる 行かす（辞書には、「行かした服装・お洒落な服装の昭和の言い方」
その他の説明 意味が全く違う）
1グループの場合は「～せる」の代わりに「～す」を使うことができる。辞書に載っているものといないものがあるが、特に使役受身形になると言葉が長くなるので短い形になるので「～す」の方が言いやすい場合も多い。
2グループでは
ア、自動詞で人の動作の場合、前回の「見せる」「着せる」で書いたように
使役形の「起きさせる」（命令して起きさせる）と他動詞の「起こす」（自分が動いて起こすがある。
起きる 起きさせる 起こす
倒れる 倒れさせる 倒す
イ、自動詞で人の動作でない場合「～させる」の形より対応する他動詞をつかう。
こわれる こわれさせる× こわす
汚れる 汚れさせる× 汚す
ウ、他動詞の場合
見る 見させる --- 見さす ？ 使役受身形 見させられる ／見さされる×
食べる 食べさせる --- 食べさす？ 使役受身形 食べさせられる／食べさされる×
調べる 調べさせる --- 調べさす？ 使役受身形 調べさせられる／調べさされる×
決める 決めさせる --- 決めさす？ 使役受身形 決めさせられる／決めさされる×
使役受身形にすると、言葉としておかしいので、2グループでは「～す」の形にしないのが普通だが、短く言いたいためか、「～す」の形が使われているのをよく見る。
「こどものご飯を食べさす」etc
3グループ
来る 来させる --- 来さす 使役受身形 来させられる ／ 来さされる
使役受身形にすると、言葉としておかしい。３グループでも「～す」の形にしないのが普通だが、短く言いたいためか、「～す」の形が使われているのをよく見る。
「孫を遊びに来さす」etc
文語や方言も絡んでくるので、使役形は考え出すと悩ましい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
使役形の続き
「～せる」を「～す」と言いかえられるのはどんな時か
1グループの動詞
「～せる」に対応して「～す」形になる他動詞があるものが多い。文語の使役形（～す）から来ている。
？を付けたのは使われているが、辞書になかったり、違和感があったりするもの
急（せく） 急かせる（せかせる）---- 急かす
困る 困らせる ---- 困らす （困らせられた／困らされた・・・使役受身形は「困らす」からの変化の方が言いやすい）
書く 書かせる ---- 書かす？ （書かせられた ／ 書かされた・・・使役受身形は書かすからの変化の方が言いやすい）
持つ 持たせる ---- 持たす （持たせられた／持たされた・・・使役受身形は「持たす」
からの変化の方が言いやすい）
飲む 飲ませる ---- 飲ます （嘘ついたら針千本飲ます）
降る 降らせる ---- 降らす （アメフラシ：雨降らし・・・アメフラセとは言わない。
立つ 立たせる --- 立たす （立たされ坊主・立たせられ坊主ではない）
鳴く 鳴かせる --- 鳴かす？（鳴かせてみようホトトギス、鳴かしてみようではない）
泣く 泣かせる --- 泣かす （よく泣かせられた／よく泣かされた・・使役受身形だと
泣かすからの変化の方が言いやすい）
怒る 怒らせる ---- 怒らす（怒らすな ママの怒りは パパに来る：川柳）
急ぐ 急がせる ---- 急がす？（急がせられた／急がされた・・・・使役受身形だと
急がすからの変化の方が言いやすい）
酔う 酔わせる --- -酔わす？（酔わせてください、もう少し♪ 歌
酔わしてくださいではない）
運ぶ 運ばせる --- 運ばす？ （運ばせられた／運ばされた・・・使役受身形だと
運ぶからの変化の方が言いやすい）
働く 働かせる ---- 働かす （頭を働かす・・これは意味が違うか）
浮かぶ 浮かばせる----浮かばす ？ （海にお船を浮かばせて・・・浮かばしてではない）
走る 走らせる --- 走らす （走らせられた／走らされた・・・使役受身形だと
走らすの形があう？） ）
死ぬ 死なせる --- 死なす （死なすわけにはいかない
＊行く 行かせる 行かす（辞書には、「行かした服装・お洒落な服装の昭和の言い方」
その他の説明 意味が全く違う）
1グループの場合は「～せる」の代わりに「～す」を使うことができる。辞書に載っているものといないものがあるが、特に使役受身形になると言葉が長くなるので短い形になるので「～す」の方が言いやすい場合も多い。
2グループでは
ア、自動詞で人の動作の場合、前回の「見せる」「着せる」で書いたように
使役形の「起きさせる」（命令して起きさせる）と他動詞の「起こす」（自分が動いて起こすがある。
起きる 起きさせる 起こす
倒れる 倒れさせる 倒す
イ、自動詞で人の動作でない場合「～させる」の形より対応する他動詞をつかう。
こわれる こわれさせる× こわす
汚れる 汚れさせる× 汚す
ウ、他動詞の場合
見る 見させる --- 見さす ？ 使役受身形 見させられる ／見さされる×
食べる 食べさせる --- 食べさす？ 使役受身形 食べさせられる／食べさされる×
調べる 調べさせる --- 調べさす？ 使役受身形 調べさせられる／調べさされる×
決める 決めさせる --- 決めさす？ 使役受身形 決めさせられる／決めさされる×
使役受身形にすると、言葉としておかしいので、2グループでは「～す」の形にしないのが普通だが、短く言いたいためか、「～す」の形が使われているのをよく見る。
「こどものご飯を食べさす」etc
3グループ
来る 来させる --- 来さす 使役受身形 来させられる ／ 来さされる
使役受身形にすると、言葉としておかしい。３グループでも「～す」の形にしないのが普通だが、短く言いたいためか、「～す」の形が使われているのをよく見る。
「孫を遊びに来さす」etc
文語や方言も絡んでくるので、使役形は考え出すと悩ましい。
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