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知らなかった言葉③  をろがむ [日本語教育]

紅葉を見に友人の故郷である桐生を訪れて、わたらせ鉄道に乗った。渡良瀬川に沿って走る電車で、トロッコ列車も走っている。線路に沿った山々の紅葉、特に赤い紅葉の色がすばらしかった。終点は間藤(まとう)、この線の駅の名前の読み方はむずかしいものが多かった。神戸と書いて「ごうど」、沢入で「そうり」と読むとか。

間藤の駅に山口 青邨(やまぐち せいそん、1892年5月10日 - 1988年12月15日)という俳人の碑があり、そこに「風花や をろがみ申す 山の神」という句があった。
私も友達も 「をろがむ」の意味が分からなかった。

携帯で調べると「をろがむ」は拝む・・神仏に手を合わせ、頭を下げて祈ることだそうだ。

帰宅して新明解や広辞苑を引いた。載っていない、と思ったら「おろがむ」で拝む意味とあった。
古語辞典には「をろがむ」で載っていた。そして、拝むも「をがむ」となっていた。
「拝む」には①もともとの神仏に祈る意味と②貴人に会わせてもらう、貴重なものを見せてもらうの意味がある
②の方は古語辞典にはないので新しくできた意味だろう。

それにしても、知らない言葉はまだまだたくさんある。その中でいくつ知ることができるだろう。

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