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ミャンマー語の敬称 [日本語教育]

もうすぐ卒業、クラスの発表会、
ミャンマーの学生の発表が盛り上がった。
「母国と日本文化の違い」
まず、日本語で日本のどこでも話が通じる日本と違って、多民族国家のミャンマーでは共通語はビルマ語だがなかなか言葉が通じない地域があるそうだ。ベトナムや中国の学生もそうそうと同感しながら聞いていた。
次に、敬称の比較も面白かった。
日本では大体の場合名前の後ろに「さん」を付けるが、
ミャンマーでは男性女性若い年配で敬称が違うそうだ。

写真のように黒板に書いてくれた。
IMG_4012.JPG
若い男性には「マウン」年配の男性には「ウ」
若い女性には「マ」年配の女性には「ドゥ」

これらはヨーロッパ言語のように名前の前に付ける。
クラスメイトの中国人 盧昌興さんは「Mg RO SHO GU マウン ロ ショウコウ」になると黒板に書いたら中国の学生も大喜びだった。
ミャンマーと同じように、インドやベトナムも氏名の前に付けるし男女の別があるようだ。

名前の後に付けるのは
日本「さん」、韓国「~씨(シ/さん)」、中国「男性には先生、女性は女史」
だけなのだろうか。後で調べてみよう。

発表は続き、日本のような食事の前後の挨拶はないが、キリスト教徒は食前のお祈りをするという。
ミャンマーは仏教国だと思っていたが、キリスト教徒も多く東京の教会にもミャンマーの人が500人くらいいるということも初耳だった。彼女もカトリック教徒。

日本人が礼儀正しい話などと言う話が続いたが、最後にちょっとショックだったのは、子供の頃から日本にあこがれ、日本に来たいと思っていた彼女、日本人が好きで友だちになりたいと思っているのに、「日本に来て1年半になるが、日本人が遠慮深くてなかなか心を開いて友達になってくれないことが残念だ」と締めくくったことだった。礼儀正しく、優しく真面目な彼女なのになぜ?
進学先でいい出会いがあってほしい。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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