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竹かんむり の形 [日本語教育]

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「中級から学ぶ日本語」で9課の漢字のテストを返した。中国の学生は戸籍の籍の字の竹冠を、左の様に書くので、日本語では右のように書いてくださいと教えた。中国の学生は漢字が得意だが、中国字と日本字は細かい部分で違うことがあるので、漢字を教える時は注意している。
今回も中国字と日本字の違いということで説明したら、一人の学生が「教科書の字は中国と同じです」といった。確かに明朝体の教科書の籍は、竹の字の下の部分が並行で、中国の学生に近いともいえる。すると、別の学生が「<漢字を練習しましょう>にある籍の字は日本語式です」という。確かに「漢字を練習しましょう」は教科書体になっている。
そういえば、日本語の教科書も初級の本は教科書体になっていた。
今までこういう反応をした学生がいなかったので、びっくりした。

教科書体は「筆遣いや字形を書き文字(筆写の場合の文字)に近づけたもの」だ。黒板に先生が書く字に近く、子供たちが書き文字を覚えるのに役に立つ。私たちは小学校の間に竹冠の形も覚えていったのだ。中学からの教科書は、新聞などの出版物で見られる明朝体だが、書き文字としては小学校で習ったものを普通に使ってきた。竹冠の形はほとんどの日本人は教科書体が身についている。
http://ungaisoten.com/2014/02/10/教科書体と明朝体3/ ここに詳しい。

中国の学校では簡体字をならう。教科書にある明朝体かゴチック体のような活字の字をそのまま先生は黒板に書くのだろう。
簡体字だから日本の字と違うので(挙が举など)注意するとは、ちょっと意味が違っていた。


美しい文字を書く中国の少女のサイトがあった。何と「千字文」の簡体字版だ。https://news.livedoor.com/article/image_detail/17085507/?img_id=22412095
確かに美しい。
でも、書く字としての中国の竹冠はどうしても気になる。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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