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そやさかい [日本語教育]

NHKの朝ドラの関西弁が気になる。幼い時に祖母が言っていた言葉が耳に残っていて
それが出てくると何となく懐かしい。
「そやさかい」・・・そうだからのような意味
子供心に意味は何となく分かるが「さかい」って何だろうと気になっていたことが思い出さ
れる。「そや」は「そうや」→「そうじゃ」の意味ということは想像がついたが、「さかい」の謎を調べてみたいと思った。


ネットで探してみると、何故かまず中国語のサイトが最初に見つかった。
「沪江日语」
京都方言“そやさかいに”的衍变史https://jp.hjenglish.com/new/p559494/

日本文を載せて、それを翻訳して載せていたので、その中に出てくる人を検索して
次のサイトにたどり着いた。
https://japanese.hix05.com/Language3/lang304.soya.html
「作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2008-2012
このサイトは作者のブログ「壺齋閑話」の一部をホームページ向けに編集したものである」
とあり、私の疑問についてわかりやすく説明してあった。

「言語学者の堀井令以知氏によれば、「さかいに」は「さけー」とか「すかい」とかの異形があり、もともとは理由を示す「けに」に接頭辞の「さ」が加わって「さけに」となり、それが「さかいに」に転じたのであろうという。」
そのあと、この方は「けに」の例文を古典から見つけ出している。

「泣く泣くよばひ給ふ事、千度ばかり申し給ふけにやあらむ、やうやう雷鳴止みぬ」(竹取物語)・・・おっしゃられたからであろうか。という意味になる。

現代の方言でも、理由のだからの使い方がある。
そじゃけに それだから。「そじゃ」は「そうじゃ」のつづまりで,「そのとおり」ということ,「けに」は「だから」である。

「けに」が理由の「だから」になった経緯を このサイトでは次のように書いている。
古語 彼(か)と有りの已然形(あれ)が結合した「かあれ」の略・・かれ
奈良時代以前には已然形だけで規定の条件を示す語法があったので。「かあれ」だけで
「かあれば」の意味を表した。(古語辞典より)だから、それゆえの意味になる。
「だから」の意味の「かあれ」がある。Kaare→ke かあれが「け」に変わったという風に
筆者は想像している。


私は専門家ではないので何とも言えないが、「そやさけに」「そやさけえ」「そやさかい」
という変化はありそうな気がする。
懐かしい祖母の声とともに思い出す「そやさかい」だ。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。。
http://www.tomo2006.net/learn.htm
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