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吝か [日本語教育]

自分では使ってこなかった言葉が本当にたくさんある。

*吝かではない
「菅義偉首相は25日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス特別措置法と感染症法の改正案の修正協議をめぐり「(与野党の)党首会談をやることは全くやぶさかではない」と述べた。立憲民主党の江田憲司代表代行の質問に答えた。」(産経新聞)

「やぶさか」が気になる。「まあ、やってもいいよ」という風な意味に理解していたが、今回調べてみると意味が違っていた。
「吝か」と書く。「吝嗇」の「吝」・・「物惜しみする、けちけちする」という意味だった。
だから、「吝かでない」は「思い切りよく承認する」意味となる。
マイナスの意味を否定形で表して、肯定の意味を強める使い方だ。けちけちしないで党首会談をどんどんやっていくということだろう。実際は党首会談でなく与野党協議で決まった。

吝かが気になっていたら
河野防衛大臣が日韓防衛大臣会談について「お目にかかってお話しするのにやぶさかではない。」と語ったという記事も最近みた。

「やぶさかではない」といえば「積極的にやりますよ」といっているわけだが、本来の意味で使われてない、やるポーズを見せる時使う政治家言葉の一つであるような気がする。

初めに感じた「まあ、やってもいいよ」と言う感じは、そう間違っていなかったかも。




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