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背の丈 羽織の紐の丈 [日本語教育]

こどもの日は終わったが、「背比べ」の歌詞で気になっていたことがあった。「柱の傷はおととしの5月5日の背比べ、粽食べ食べ兄さんが測ってくれた背の丈、昨日比べりゃ何のこと、やっと羽織の紐の丈」
この歌の「昨日比べりゃ何のこと、やっと羽織の紐の丈」の「羽織の紐の丈」の解釈だ。
私は感覚的にお兄さんの羽織の紐の位置が自分の背の高さだと思っていたが、友達と話したり、ネットで調べると「羽織の紐の長さだけ背が伸びた」という解釈もあることが分かった。
しかし、作者の生い立ちから調べた説を読むとやはり、年の離れたお兄さんが、子供の日に柱に背の高さの印をつけてくれた。その後仕事(あるいは学業)で別の場所に住んでいて2年ぶりに子供の日に帰宅したおにいさんと背を比べてみたらお兄さんの羽織の紐の位置が自分の背の高さだったというのに納得がいく。
https://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/08/post_c387.html

丈という字を新明解で引くと「高い」と同根、人間や走り歩く動物の背の高さ(広義では雪だるまや草などの高さも含む)、という説明が最初に来ている。そして着物の長さなど・・・これも背の高さに関係してくる。だから、羽織の紐の長さと丈は結びつきにくいと思う。
それと次の言葉
なんのこと・・・なーんだとがっかりした感じ
やっと・・・これもあまり大したことがない感じ
自分では背が伸びたと思ったけど、「なーんだ、やっとお兄ちゃんの羽織の紐のあたりだ。

羽織の紐の長さ説の友達も考えを変えてくれたようだった。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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