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はたち にじっさい にじゅっさい [日本語教育]

二十歳 はたち にじっさい にじゅっさい
総まとめ漢字N2 2週3日目に 入場券などに記載されている年齢の読み方で
二十歳未満 の読み方として はたち と にじゅっさい  が書いてあった。
宿題に この読み方を出したら同僚が「にじっさい」も正解にすべきといわれた。
確かにそうだ。

そんなことがあって、「にじっさい」を調べてみた。
古語辞典
じふに(12) じふさん(13) じふご(15) じふろく(16) じふしち(17) じふはち(18) じふく(19) にじふさん(23) にじふご(25)
じふ じふし

「ふ」の音の後ろに「s・t・k・h」(h音は「p」に変化する)で始まる音節がくると促音になりやすいので「二十歳」=「にじふさい」⇒「にじっさい」になった。
十手(じって)十干(じっかん)十石(じっこく)十分(じっぷん)など。
他にも「入(にふ)」・・・「入唐(にったう)」、「塔(たふ)」・・・「塔頭(たっちう)」

昔の日本語では「じふ」が音便化して「じっ」になっている。
現代語では「じふ」が「じゅう」となっている。それにあわせて「じっ」が「じゅっ」になったようだ。
どちらも使われているのだから、総まとめにも入れて欲しかった。

「はたち」に関しては、古代日本語の数え方から来ているとか。これは、もう少し調べてみたい。
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/ancient_japanesej.html
ひとつ ふたつ みっつ よっつ いつつ むっつ ななつ やっつ ここのつ とを
とおあまりひとつ・・・・・・・・とをあまりここのつ はたち  となる。
ものの数だけでなく年齢を表すので 30は「みそじ」 40は「よそじ」などと続く。


二十歳というと私たち世代は、全共闘運動のさなかに、自殺した女子大生、高野悦子著『二十歳の原点』を思い出す。
今回調べてみて・・・・N.Kitamotoさんのホームページ「高野悦子 『二十歳の原点』案内」によれば、そもそもの日記は「これが私の20才の原点である」という表記で横書きだったそうです。・・・とあってびっくり。二十歳は「はたち」だが、20才は「にじゅっさい」と読むそうなので。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。。
http://www.tomo2006.net/learn.htm
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