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かまくら [日本語教育]

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冬休みに息子夫婦が北海道のお嫁さんの実家に帰省した。空港まで車で迎えに来てもらい、家からはどこへも出かけないことにしたそうだ。でも、雪がたくさん降り、孫たちがかまくらを作ってもらって大はしゃぎの写真がLINEで送られてきた。自宅の庭で「かまくら」やそりで滑るスロープがあるのは北海道ならではのスケールだ。
(かまくらは本当は小正月に水神様を祭る雪国の伝統行事だが、ここでいうかまくらは水神様は祭らず子供たちの遊び道具として雪の家を作ったものだ。)

「かまくらってそういえばどんな意味」とLINEの写真を見つつ、お節をいただきながらの話題になった。
「鎌倉ではないよね、お釜のかたちの倉?」

新明解を引くと
「(窯倉の意)秋田県横手地方などで小正月に大雪の降った路上に雪で窯に似たものを作り、その中で子供たちが物を持ち寄って食べたり何かをして遊んだりする行事。またはそのもの」と私たちが何となく考えていたことが載っていた。

しかし、ネットで調べるとかまくらで有名な横手市の観光協会のホームページに色々と由来が書いてあった。https://www.yokotekamakura.com/event/3-5/
「左義長といわれる旧正月に正月の飾り物を燃やす行事に「鎌倉大明神」が付帯しており、古い書物にかまくらの側に鎌倉大明神の旗が立てられている絵があり、鎌倉大明神を祀ったと書かれていたことから、「鎌倉」を語源とする説もある」と。
鎌倉説もあったのだ。でも、鎌倉大明神というのはいくら探しても出てこない。稲荷大明神はあるが・・・鎌倉大明神の旗というのが謎だ。もう少し、調べてみたい。

名前はともかく、孫たちは積雪の多い北海道の広いお家の庭で「かまくら」や「雪山滑り」の貴重な体験をさせてもらったようだ。

追記:
「鎌倉大明神というは、後三年(ごさんねん)の役(えき)(注2)に活躍した鎌倉権五郎景政(ごんごろうかげまさ)(注3)のこと。景政は関東から戦の応援に来ていた人なのですが、武士の気概にあふれた人物として祀られたのでしょう。昔の絵図には、左義長のときに鎌倉大明神の幟(のぼり)を立てていた様子が描かれています。」
ミツカン水の文化センターhttps://www.mizu.gr.jp/kikanshi/no45/05.html より

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。。
http://www.tomo2006.net/learn.htm
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