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いただきます [日本語教育]

孫が言葉を覚えていく過程と、日本語学習者が日本語を身に着ける過程は似ているようで違う。「これはN1 だよな」というような言い回しを口もよく回らない保育園児が使いこなしているのを見てなんだかおかしくなってしまうがそれが母語というものだ。
そんな孫も小学生になり英語もかじり始めたようだ。先日いっしょにバスに乗って蛍を見に行く途中で、「英語で『いただきます』は何というの?」と聞かれた。
困った。英語を使う国では、いただきますという言い方はないけど、神様に感謝のお祈りをしてから食べる人もいるといっても、なんだか不満そう。
「let's goって知っている、行こうという意味だよね。 Goを食べるという意味のeat に変えてlet's eat=さあ、一緒に食べよう。でいいかもしれない。」といったら「let's eat だね。でも、おばあちゃんの友達(英語を話す人の意味らしい」にちゃんと聞いておいてね)」と言われてしまった。手ごわい(≧▽≦)
英語圏の友達を訪ねたりして、食事をごちそうになったこともあるが、多分、Please とかいわれて、Thank you  そのあと「いただきます」と日本語で言って食べていたように思う。何か特別な言葉があったように思えない。
ネットで調べても、そんな感じ、今回、孫から聞かれなかった「ごちそうさま」も特になくて「It was so delicious.」かなと言う感じ。
特別な決まった言い方はない。だから、日本語を覚え始めた学生たちはこれぞ日本語とばかり楽しそうに「いただきます」「ごちそうさま」を覚えるのだろう。

「いただきます」は最近色々な解釈がされて「命をいただきます」という意味にもなっているようだが、普段はそこまで深読みしなくてもてもいいと思う。子供の頃、ご飯を作ってくれた母に向かって「いただきます(これから食べます)」「ごちそうさまでした(おいしいごちそうでした)」くらいの気持ちで言っていた。

孫との約束だから、水曜日に教える英語圏の学生に一応聞いてみようとは思う。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。。
http://www.tomo2006.net/learn.htm
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