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至り と 極み [日本語教育]

至りと極みは使い方も使い分けも難しい。普段の生活では自分でもあまり使ったことがないのでなおさらだ。

<辞書で確認>
(至り)
① ある状態が必然的にもたらした結果  
② 相手の言動によって惹き起こされた主体の心理的反応が極限に達すること
  感心・笑止の至り=極み
「若気の至りとは言いながら恥ずかしい極みだった」との例文があった。

総まとめと比べながらもう一度確認する。
① 「若気のいたり」・・若さがもたらす必然の結果、いい結果ではないときに使う?
昔やった馬鹿なことを思い出して、「あれは若気の至りだった」と。
② 「感心・笑止の至り=極み」のほかに「光栄の至り」「感謝の至り」 
確かに、表彰されたり、上の人から褒められたりしたときに感動して口から出る言葉だ。
みんなの前で恥をかいた時の赤面の至りといういいかたもあったっけ。


次にき「極み」を辞書で。
(極み)
① 展開して行きついた所 天地の極み 果て
② 限度に達すること 不幸の極み、贅沢の極み

総まとめでは②のほうの使い方だ。
「感激 疲労 贅沢 残念 無知」の極み が例として挙げられている。
確かにこれは「至り」と違って相手の言動に関係なく湧き上がる感情だ。
*辞書に「感心・笑止の至り=極み」とあるように、置き換えることができる状況もある。


総まとめの説明のところに、至りは慣用句的に使う。「感激の至り」は〇 「疲労の至り」は×とあった。
疲労の至りは×だが感激の至りは丸なのか?

ネットで探して見ていたらhttps://meaning-book.com/index.html
「感謝」は「至り」、「感激」は「極み」だ。「感謝」は「至り」、「感激」は「極み」と覚えて取り違えないように・・・と書いてあった。確かに感謝は相手の言動に関係があるので「至り」が正しいのだろう。感激は相手がなくていいから「極み」?
この仕事をまかせていただきまして感謝の至りです。
ずっとやりたかった仕事を任されて感激の極みだった。

この辺の使い分けは難しい。学生たちは例文をしっかり覚え、自分で作文はしなくていいといおう。


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