おかけください [日本語教育]
「みんなの日本語Ⅱ」49課では敬語を勉強する。
その中で敬語の命令・依頼形(お~ください)が出て来る。
その例文に「おかけください」がでてくる。
学生たちは「みんなの日本語Ⅰ」で「いすにすわります」という言い方を勉強しているので、ここで「すわる」と「かける」の違いを説明する必要がある。
「すわる」は、もともとは足を折りまげて、お尻を下に付けてや畳や床、座布団(場合によっては地面)に座る意味。
「かける」は腰をいすなどに載せて足を下におろす形で、もともとは「腰掛ける」という言葉。この説明の時、腰掛けたり座ったりの動作をしてみせると、学生はなるほどという顔をする。
そして、椅子に腰かける事を人に勧める時「おかけください」が丁寧な言い方になると説明した。
ここで、また、老人ホームで働いているミャンマーの学生たちが顔を見合わせて頷きあっているので何かあったのと聞いてみた。
椅子を持ってきて「ここに座ってください」とか「お坐りください」というと、変な顔をする人がいるというのだ。「椅子の上に座るのはおかしいということですね」と学生は思ったようだが、多分それだけではないと思う。
うちに帰って夫や娘に聞いてみると、やはり「お坐りください」はぞんざいな感じがするから会社では使わない、「おかけください」を使うということだった。
娘は犬に「お坐り!」というのと同じ言葉が入るからとかふざけていたが。
仕事で使う時は「お食べください」という直接的な言葉でなく「お召し上がりください(二重敬語であるという意見もあるが、一般的に使われている)」ということが普通だ。
「お坐りください」と直接的にいうより、少し婉曲な「おかけください」の方が丁寧に聞こえるのだろう。
初級の学生に説明するのはむずかしい。
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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
その中で敬語の命令・依頼形(お~ください)が出て来る。
その例文に「おかけください」がでてくる。
学生たちは「みんなの日本語Ⅰ」で「いすにすわります」という言い方を勉強しているので、ここで「すわる」と「かける」の違いを説明する必要がある。
「すわる」は、もともとは足を折りまげて、お尻を下に付けてや畳や床、座布団(場合によっては地面)に座る意味。
「かける」は腰をいすなどに載せて足を下におろす形で、もともとは「腰掛ける」という言葉。この説明の時、腰掛けたり座ったりの動作をしてみせると、学生はなるほどという顔をする。
そして、椅子に腰かける事を人に勧める時「おかけください」が丁寧な言い方になると説明した。
ここで、また、老人ホームで働いているミャンマーの学生たちが顔を見合わせて頷きあっているので何かあったのと聞いてみた。
椅子を持ってきて「ここに座ってください」とか「お坐りください」というと、変な顔をする人がいるというのだ。「椅子の上に座るのはおかしいということですね」と学生は思ったようだが、多分それだけではないと思う。
うちに帰って夫や娘に聞いてみると、やはり「お坐りください」はぞんざいな感じがするから会社では使わない、「おかけください」を使うということだった。
娘は犬に「お坐り!」というのと同じ言葉が入るからとかふざけていたが。
仕事で使う時は「お食べください」という直接的な言葉でなく「お召し上がりください(二重敬語であるという意見もあるが、一般的に使われている)」ということが普通だ。
「お坐りください」と直接的にいうより、少し婉曲な「おかけください」の方が丁寧に聞こえるのだろう。
初級の学生に説明するのはむずかしい。
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