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中国の今 [日本語教育]

初回放送日: 2022年12月16日「小澤征爾 悲願のタクト〜北京に流れたブラームス〜」の再放送を見た。
小沢は満州国生まれ、父親は始め五属協和・王道楽土の理念に共鳴していたが、やがて軍部と対立、真の友好を訴えていたが敗戦後帰国した。1978年に日中国交回復後、世界的指揮者になっていた小沢は中国にわたり、住んでいた家を訪ねた。その時、中国の中央楽団との共演を果した。それをきっかけに文革で下火になっていた西洋音楽を学ぶ若者を支援したエピソードが語られていた。日中友好ということばが実態を持っていた。

そのころの中国の様子、中国の音楽家との交流の様子を見ていて、時は1990年代だったが、私が初めて南京に行って学生の家族に会った時のことを思い出した。
「南京大虐殺」という言葉にどうしてもひっかかって、戦争中に申し訳ないことをしたと一言言わなければいけないと思って、話し始めた私に、学生の家族は、あなたたちのやったことではないし、これからは日中友好ですといった。「南京大屠殺記念館」を見ておかなければならないと思うので、見に行くといった私に「辛い展示物があるから無理していかないで」と心配してくれた。その学生の両親はもう亡くなってしまったが、本人との交流は続いている。そのほかにもwchatを使って、季節の挨拶や近況報告をし、時々仕事で日本に来る時に会う中国人の友人がいる。彼らとは本当に温かい友情でつながっている。
しかし、ここ数年(習近平の体制がより強固になってきてから)何となくしゃべる内容が窮屈になってきて、対面で個室で話すとき以外は本音が言いづらくなってきているようだ。WeChatでも、当たり障りのない話しかしない。前に香港のデモの話をしかけた時WeChatが突然遮断されたことあった。それ以来、話の内容に注意している。よく中国へ行って茶道の交流を行っていた茶道の仲間もうっすらとした危険性を感じているようだ。これからは、積極的に中国に行って何かのイベントをしようとは思わないと口をそろえていう。

今年、そのころのある学生夫婦が来日するので会いましょうと言っている。懐かしい話も山ほどあるが、今の中国についてどんな話をするのだろうか。

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