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~つ~つ [日本語教育]

今年は2人が挑戦することになったが、N1の文法はやはりややこしい。

~つ~つ (動ます形+つ+動ます形+つ)の説明 
反対の意味の動詞を書いて、それが交互に行われるという意味になる。
行きつ戻りつ 抜きつ抜かれつ の例がある。他に、浮きつ沈みつ 追いつ追われつ 押しつ押されつ 持ちつ持たれつ
上のような慣用的な表現しかない。「彼女の家の前を行きつ戻りつしている彼」「かけっこで、抜いたり抜かれたりしている様子」「溺れて浮きつ沈みつしている」絵をイメージさせてそんな状態の時に使うということを感じてもらおう。
「持ちつ持たれつ」の関係、アリとアリマキ(アブラムシ)の関係で有名だが、世の中全て持ちつ持たれつの関係だ。

「出しつ入れつ」「書きつ消しつ」「寝つ起きつ」などは、現代文なら「出したり入れたり」「書いたり消したり」「寝たり起きたり」と書くと思う。

今回予習をしていて「矯めつ眇めつ(ためつ)(すがめつ)」という言葉を思い出した。
目をいろいろ動かしてよく見ようとするときに使う言葉。「矯める」は「曲げたり伸ばしたり」目の場合は細めたり、大きくしたりする。眇めは「斜視」、目を一方に寄せてみること。良く見えるように、目をいろいろ動かしている様子を表す言葉だ。子供の時、耳で聞いて「ためすがめつ」と覚えてしまったことを思い出した。
この言葉は反対の意味というわけではなく、目をいろいろ動かしてよく見ようとするわけだから、少しでき方が違うが交互に何回も行われる様子は同じだ。これは、懐かしく思い出した言葉だが、学生には説明しない方がいいと思った

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