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声を限りに [日本語教育]

今日のN1の勉強の中の一つ、「~限りで」

N限りで Nを限りに Nは時を表す語が多い
本日、今日、今回、今月など 「今を含む、その時を最後に」の意味が強いが4月30日を限りにという風に近い未来を指してその時を最後にしてという場合もある。  
① 今日を限りに甘いものをやめることにした。
今日を限りに、嫌な思い出は忘れることにした。
② 今月限りで、このクラスはなくなります。
今回限りで イベントは中止とした。

③ 彼は声を限りに助けを求めた・・・・これは慣用的な言い方だと説明した方がいい。
と思ったがなんだか引っかかってしまった。
声を限りに・・・  
限りは限度だ。あるものを区切りとすること。
(動詞)できる限りやってみる・見渡す限り海だ・(名詞)ぜいたくの限りをつくした・力の限り戦った と同じように、本当は 声の限り叫ぶ という言い方でいいはず。
でも、声を限りに助けを求めた というのは何故なのだろうと気になった。色々調べたり考えてみて、
「声を限りに」は、出せる限りの大声を出すという意味で使われる。必死で声をだす。喉が枯れるほど大声を出す様子=声を限り(限界)まで出すという意味なのだろう。でも。「力を限りまで→力を限り」は言わない。やはり、「声を限りには」慣用句として覚えるしかない。文章中で使われる場合のほうが多いと思う。

自分であれ?と思うだけであって、「こういう言い方だよ」と学生に言ってしまったら、柔軟な彼らの頭には入っていくのだろうとは思う。

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