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誰彼時 彼誰時 [日本語教育]

2月13日の日経の夕刊「あすへの話題」に矢野誠一氏が「木下順二さんに夜が白々明けて来る時間帯を彼者誰時/彼誰時(かわたれ[かはたれ]どき)というと教わった」という話を書いていた。まだ、薄暗いので人の顔の見分けがつかない時刻である。
人の顔の見分けがつかない時刻には黄昏[誰彼]時(たそがれどき)というのもある。これは「暗くなってきて顔の区別ができないので誰そ彼、つまり、おまえ、は誰かと尋ねる意味だ。夕暮れは他に逢魔が時(おうまがとき)という言い方もあって、人間の時間から物の怪が横行する時間へ移行するというイメージを昔の人は持っていたのだろう。
わたしは、恥ずかしいことにこの記事を読む前は両方をごっちゃに覚えていて、どちらも夕暮れのことだと思っていた。
彼と誰を入れ替えただけで、明け方と夕方の時刻を書き分ける日本語。もっと勉強しなければならないと思った。
朝5時からのウォーキングは正に彼者誰時、そう思うと優雅な気分になる。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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