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わくらば [日本語教育]

先日、テレビを見ていた娘が「まくらばって何?」と聞いてきた。「病気の病に葉っぱの葉」
「ああ、それは、まくらばじゃなくて、わくらば、虫が食ったりして枯れた葉の事」とこたえると、
「へー、聞いたことがなかった」と娘。

病葉といえば、は我々の世代は歌の歌詞で覚えている。
三橋美智也の「古城」
(^^♪  崩れしままの 石垣に
    哀れを誘う 病葉(わくらば)や
    
入江美紀の「川は流れる」
(^^♪ 病葉(わくらば)を今日も浮かべて 川は流れる
と思い出に浸っていたら

「お母さん、もう一つのわくらばって知ってる? 邂逅・しんにゅうに解決の解、皇后の后の字。」とネットを見ていた娘が聞いてきた。
「かいこうじゃないの?偶然の出会いとか」と私が答えると
「これも、わくらばと読むんだって」と娘は嬉しそうで、満足した様子だ。

ふーんと思ったが、なんとなく腑に落ちず、私は現代語辞典と古語辞典を引いてみた。
すると、現代語辞典にはわくらば=病葉の説明しかなかったが、古語辞典には「わくらばに(副)・・たまたま偶然にの説明に続いて、「わくらばに、問う人あらば、須磨の浦に、藻塩たれつつ侘ぶと答えよ」という古今集の歌が載っていた。これは、なんとなく暗記したことがある。懐かしかった。わくらばは邂逅の意味だったかと再確認した。

でも、わくらばの読みと邂逅の漢字はどうつながったのだろう。これは、よくわからない。

・・・・・・
これから一週間、中国の成都で茶道の交流会に参加する。また、面白い発見があるだろう。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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