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ちはやふる 「序歌」について [日本語教育]

「ちはやふる」という百人一首をテーマにした漫画が人気で実写化もされたという。わたしが前にテレビドラマになっていた「さくやこのはな」とごっちゃにしていたら、お嫁さんが、漫画を貸してくれた。なかなかおもしろい。

百人一首の試合を始める前に詠む「序歌」というのがある。
 全日本かるた協会では、序歌を、
「難波津に咲くやこの花冬籠り今を春辺と咲くやこの花」
と定めているそうだ。先のテレビドラマのタイトルはここからきている。

序歌についてはほろ苦い思い出がある。実家ではよく家族で百人一首をした。そのとき、読み手となった父や祖母は
「からからと から札一枚 読むからに この次からは こころしてとれよ」
という空札つまり「序歌」を詠んでいた。わたしの十八番は「淡路島 かよう千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守」両親の実家が淡路島なので私によく覚えさせたのだと思う。その採り札は私が良く触るので真っ黒になっていた。

百首全部暗記していて、百人一首には自信があると思っていた。高校で友達の家で百人一首をした時、「からからと・・・」とやったら
友達におかしいといわれた。友達が詠む「難波津に・・・」という歌がとても優雅に聞こえて、カルタの取り札では一番だったが、ちょっとしたショックだった。
後に「序歌」にする歌は結構自由なのだと知った。

今回、ネットで探してみると「先づ始め空一つよむ注意せよ人に取られず鮮やかに取れ」というのを見つけた。「からからと・・・・」と同じように、幼い子に百人一首をさせる親が、子供たちに次から札をとるのだよと準備させるための歌に思える。
淡路島のやり方だったのか、実家の独自のやり方だったのか、もう少し「序歌」のいろいろを探してみようかなと思った。

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