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い形容詞活用 [日本語教育]

みんなの日本語12課では
い形容詞とな形容詞の過去形とその否定形を教える。
この課では「いいです」の過去形は「よかったです」その否定形は「よくなかったです」
と変化させるのにも注意する。
また、「きれいです」は語幹が「い」で終わるが、な形容詞であること、「きらいです」もその仲間であることを一緒に覚えるようにいう。

学生たちが苦労するのは変化形だ。
名詞 : 雪でした 雪じゃありませんでした
な形容詞: 綺麗でした。 綺麗じゃありませんでした
形容詞: 寒かったです  寒くなかったです
ここでひっかかるのが形容詞の変化だ。例文で口頭練習をしているうちはいいのだが、練習問題を書かせるとかならず「寒かったでした」とかいてしまう学生がいる。確かに「名詞」と「な形容詞」の形にそろえたくなってしまうのだろう。
みんなの日本語では使われない「寒くありませんでした」という言い方がわかり易いような気がするが。「寒いです」「寒かったです」を「寒くあります」「寒くありました」とはいえないから、それはそれで覚えにくい。だから、有無をいわせず変化の形をたたきこむことになる。
また、発音で難しいのが「暖かかったです」だ。 「あたたかかった」同じ音が続くのと促音がはいるので、とても読みにくいようだ。もたもた読む学生や、「た」や「い」がぬけてしまう学生が続出して、いつも大笑いになってしまう。

形容詞の丁寧形はいろいろ問題がある。昔は
さむい 寒うございます  寒うございました
おいしい おいしゅうございます  おいしゅうございました。
と言っていた。今でも丁寧な言い方や手紙などで「お寒うございます」「おいしゅうございました」など年配の人は使っている。
寒い(形容詞)+です 「寒いです」は、戦後に許容されるようになった言い方で、何かぎこちない。しかし、「寒かったですね」などと会話文になるとあまり違和感を感じない。日本語の学習者たちが、覚えてすぐ会話に使うのにいいことばなのだと書いている人がいてなるほどと思った。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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