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増上慢の鼻をへし折られ 向田逸子の言葉③ [日本語教育]


「増上慢(ぞうじょうまん)の鼻をへし折られ」
これも私は知っているが、使ったことがなかった。

増上慢は仏教用語で、未熟であるのに、仏法の悟りを身につけたと誇ること。
転じて、 自分を過信して思い上がること。そして「鼻を折る」とは慢心をくじくこと。
だから「慢心していたのを厳しくやっつけられる」という意味になる。

「自慢に思う」という「鼻を高くする」「鼻が高い」があり、天狗は鼻が高いので、そこから「天狗になる」は「慢心する」という意味になる。  
その自慢の鼻を折るから、「鼻を折る」が慢心をくじくことになった。「天狗の鼻を折る」「鼻っ柱をへし折る」なら、使ったことがあるような気がする。

「へし折る」も「折る」の強調した言い方だと思っていたが、「へし」は「圧(へ)す」つまり「力を加える」という意味で、「へし折る」は「なかなか折れないものを、力を加えて折る」という意味で、その口頭語形が「へしょる」なのだということを今になって知った。

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