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~たい ~たがる ~たがり   [日本語教育]

TRY!N3 No14

1、感情や感覚をあらわす形容詞
くやしい ほしい おかしい はずかしい うるさい こわい (かわいい)
あつい さむい いたい くるしい
などは
そのまま使うと話し手の主観をあらわすが、
「くやしがる」など「~がる」をつけると、動詞になり他の人の主観をあらわす。
試合に負けてくやしい。
彼は試合に負けてくやしがっている。

*かわいいはちょっと使い方が違う。
わたしはこどもがかわいい。(感情)
彼女は子供をかわいがる。(行為)

形容詞でも、な形容詞はあまり多くない。例文には「面倒がらないで調べなさい」
がある。他に、不思議がる、重宝がる(便利がるはいわない)くらいしかなさそうだ。
「心配だ」「邪魔だ」も「~がる」をつけないで、「心配している」「邪魔にしている」となる。
「好きだ」「嫌いだ」「上手だ」「下手だ」は3人称でも変化しない。
私は彼女が好きだ。
彼は彼女が好きだ。

2、動詞に希望を表す助動詞「~たい」を付ける。主語が3人称なら「~たがる」を付けて、その人がそのように感じていることをあらわす。
私は外へ行きたい。
彼は外へ行きたがる。(彼は外へ行きたがっている)

3、ここで「~がり」(暑がり、寒がり、こわがり)がでてきて、そのように感じる人という意味の名詞になるとの説明がある。
 私は暑がりだ。
 彼は暑がりだ。
ここでは自分の事でも他の人の事でも使えるというと、学生が変な顔をする。

「~たがる」・・・その人の気持ちなどが様子や言葉に表れている時につかう、じぶんの気持ちをいう時使わない・・という説明だと矛盾してくるからだ。


自分の事でも他人の事でも様子を客観的に観察して判断した言い方(学生にどうわかり易く説明するかは問題だが)が「~がる」「~がっている」なのだろう。
「祖母は私が寂しがると傍で寝てくれた」→わたしは寂しがりだ
「その場で寒がっていたのは、わたしだけだった」→わたしは寒がりだ

次に教える時はここに注意しようと思った。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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