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沙汰 [日本語教育]

日経日曜版のクロスワードパズル
今回は「沙汰」でひっかかった。
たてのカギ7は
*言語道断の意味で「○○の限り」「○○の他」
○○には沙汰が入るのだが、あまり使ったことがない言葉なので苦戦した。

「地獄の沙汰も金次第」「沙汰なし」「ご無沙汰」などで、措置や知らせの意味だとおもっていた。また、「沙汰の限り」は「沙汰の限りに非(あら)ず」などの文で目にしたことがあって「ひどいという意味かな」ととらえていたが、はっきり分かっているとは言えなかった。
クイズのヒント「沙汰の他」は聞いたことがなかった。

今回調べてみると、
漢和辞典
沙 は 砂の意味、水で洗って米から砂を取り除く、濾す意味。
汰 は 汰金 水で流して砂金をより分ける。
「沙汰」は選り分けることから、物事の善悪を選り分ける。→ しかるべく措置する → 命令する →知らせ
という風に意味が増えていったようだ。

「地獄の沙汰も金次第」この沙汰は善悪を選り分ける意味だが、その判断もお金次第だという事。
「沙汰なし」「ご無沙汰」この沙汰は、知らせ、連絡。連絡がないという意味。

「沙汰の他」は、善悪の判断の範囲を超えている。論外、言語道断という意味になる。

「沙汰の限り」は字面からすれば、善悪の判断の範囲内。
「沙汰の限りにあらず」で、善悪の判断の範囲を超えている→論外、言語道断という意味になるが、「沙汰の限り」だけで、「もっての外、論外」の意味として使われるようだ。

日経のクロスワードパズルまたまた手ごわい。

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