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撫で牛 [日本語教育]


先日大学のクラス会で墨田区の街歩きをした。
その時に墨田公園の中にある牛嶋神社を見学した。860年創建で本所の総鎮守、始めは「牛の御前社」と言われていたそうだが、本所一帯が牛嶋と呼ばれていたので明治時代に牛嶋神社と改称されたと案内人を引き受けてくれた人が説明してくれた。また、ここには「撫で牛」があって、体の悪いところがあったら牛のその部分を撫でるとよくなると言われているとの説明も。また、牛はよだれを流すので涎掛けをかける。ここにかけた涎掛けを赤ちゃんにかけると元気に育つとも。

私は天満宮の撫で牛は知っていた。菅原道真は牛を大事にしたとか、道真公のお墓の場所を牛が決めたとかの伝承があり境内には牛の像がある。
でも、ここは天満宮ではないのに。??

帰宅して調べたら、撫で牛のルーツは4つあった。
1、素戔嗚尊は疫病の神である牛頭大王と同一視されていて、そのため、病気を治す力もあるという事から、悪いところを撫でると病気が治るという撫で牛が祀られている。
2、大黒天はインドのシバ神が変化したマハーカーラと同一視されている。シバ神の乗り物が牛。インドでもシバ神の牛を撫で牛のようにしている。
3、天満宮の撫で牛。
4、縁起物 熊手、だるま、招き猫、お多福面、張り子などと同じ。江戸時代に広まったもの。
IMG_8327.JPG
牛嶋神社の祭神は須佐之男命、天之穂日命、貞辰親王命とある。慈覚大師が一草庵で須佐之男命の権現である老翁に会った際の託宣により建立したと載っていた。
1のタイプの撫で牛、狛犬のような牛の像もあった。

街歩きも面白い。











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