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ために ように のに には [日本語教育]

先日、大学で日本語を勉強している学生から質問メールがあった。
「ために ように のに には」の違いがよくわからないので教えてほしいという。

「ために」と「ように」は私たちのホームページで詳しく説明しているので、「のに」と「には」について付け加えた。

「ため(に)」
意志的な動作を表す動詞の辞書形に接続します。「ない形」にはあまり接続しない。
普通、前文後文の主語は同じ。
<例文>
  家を買うために貯金しています。
  日本語を勉強するために日本へ来ました。

「ように」
「ように」の前は(可能形などの)状態性の動詞(例:できる、分かる、見える、聞こえる)が使われることが多い。動詞の辞書形、ない形に接続する。
前文と後文の主語が違ってもいい。
<例文>
  いい成績が取れるように毎日勉強しなさい。
  子供がさわらないように危ない物は高いところに置きます。

「~のに」
 目的・・・「ために」と似ているが「使う 必要だ 不可欠だ」などが後ろに来る。
<例文> 
  これは紙を切るのに使うはさみだ。
  そこへ行くのにタクシーを使った。
  先生になるのにこういう勉強が必要だ。


「~には」  
そうするためには そうしたいと思うなら~(なければならない。)
  そこへ行くには山を越えていかなければならない
  先生になるには試験に合格しなければならない

という具合に区別してみた。

例文をたくさん作ってみて、わかりやすいものを学生に提示する、その後で、学生にも作らせて板書し、みんなで検討する。例文をいくつか暗唱する。
この繰り返しで力がついていくと思う。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
正hyosi.png


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