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描と猫 [日本語教育]

漢字の書き順をパワポ教材にしていることは、前にも書いた。漢字をバラバラにして組み立てていると、いつもと違うものが見えてくる。
間違えて覚えていた漢字の書き順、画数を再認識している。(子の字三画だが、私はいつも書くときは草書のように書いているので、「己」や「弓」の字を一筆書きにしていて注意される学生の気分になる)

今回「描」の字を見つめているうちに「猫」に見えてきた。縦棒が少し曲がっただけの違いなのでもともとよく似ているうえ、「描く」とか「描写」「点描」など「描」と単独に使うことがほとんどないので余計にそう見えるのだろう。


描と猫には、苗という字が入っている。
苗は田んぼに植えたまだ細い稲の様子を表す象形文字から来ている。か細いもののたとえ
だそうだ。

「描」は手偏なので手の仕事、細かく手や筆を動かしてあるものの形を細かいところまで写し描く意味。

「猫」は細く、小さく、かすかの意味、細い小さな声でなく獣を暗示するとある。
もとは「貓」と書いていたのが、獣偏に代わって「猫」になったという。
読み方は、音読みで「びょう」中国読みでは「みゃお」なので鳴き声からついたものでもあるらしい。

獣偏は「犬」から来ていて、むじな偏(貉の字の左側)はのそのそ歩く獣の姿の象形文字から来ているという。
猫は、なぜ、貉から犬に偏が変わったのか? 野生から家畜への変化なのか?
漢字は面白い。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。。
http://www.tomo2006.net/learn.htm
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