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川柳の授業 [日本語教育]

日本語のリズムを楽しむために卒業間際になると短歌や川柳を教える。
最近の学生はそもそも落ち着いて作ることはしたがらないので、川柳にすることが多い。
川柳をいくつか紹介して笑いがとれたところで、指を折っていろいろな言葉を言わせると日本語で五文字や七文字の言葉結構あることに気づく。うまくいかない時は助詞を加えたり、動詞や形容詞の活用をかえてみる。

そして作った川柳。

毎日のつぶやきそのままに
*疲れても 勉強仕事 忙しい
*冬の夜 よく思い出す うちの事

若者らしく恋の歌も
*君がいる 一緒に頑張る 幸せね
*鳥になれ!そばに来てくれ 遠い君

女子学生には辛辣な歌がよくある。
*うそばかり けちな男よ 最低だ
*どこか行け!邪魔になるだけ あなたはね!  

雰囲気があるものも
*消しゴムに 消してほしいな あの記憶
*あの時に 戻りたいけど 戻れない

笑いと皮肉と?
*お坊さん 傘をさすのは 無用だね
*うそをつけ! タバコをやめる? 難しいー
*帰り道 ホストいっぱい 何するの?

でも、字余りの処理は難しい。
*あの人を 忘れたいけど 忘れられない
*あの人を 忘れたいけど 忘られぬ
古文の文法をで直してしまったが、もっと若者らしい言い方で
*あの人を 忘れたいけど それは無理   とした方がよかったかもしれない。

短冊形に書いて写真を撮り、卒業アルバムに載せた。来年はどんな作品を作ってくれるかな。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています。

「日本がわかる」には短歌・俳句・川柳の項目があります。


http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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