はず わけ べき

―続き

(1) はず　わけ　べき
どれも当然の意味があるので混同して使われやすいです。
1. べき・・当然しなければならないこと
　　わけ・・当然そうする理由がある
　　はず・・事情から当然そうなるだろう

１、パーティがもう始まっているのに李くんが来ません。
「昨日約束したから彼は来るはずです。」・・当然来ることを予想しています。

「昨日約束したから彼は来るわけなんだけど。」・・当然来る理由があるといっています。

「昨日あれだけ約束したから彼は来るべきだよ。」・・当然来てもいいのにと批判する感じです。

2. 田中君：「李君がテニスクラブに入りたいといっていたよ。」

　　山田君：「え。そんなこと言うわけがないよ。彼は昔から運動が苦手だもの」・・そんなことを
　　言う理由がないといっています。

　　山田君：「え。そんなこと言うはずがないよ。彼は昔から運動が苦手だもの」・・そんなことを
　　いうことは予想もできないという意味です。

　　×山田君：「え、そんな事いうべきではないよ。彼は昔から運動が苦手だもの。」・・ここで批判
　　　するのは変ですから、べきは使いません。


3. 田中君：「彼はお父さんの仕事で小さいときイギリスに住んでいたんだって。」
　　山田君：「どおりで英語の発音がいいわけだ。」・・・これは理由がわかって納得したという意味
　　なので、「はず」や「べき」は使えません。

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