SSブログ

なおざり おざなり [日本語教育]


ネットで、あるファッションの本を買おうかとカスタマーレビューを見ていたら、気になる文があった。
『この方は「おざなり」と「なおざり」の使い方を間違っておられるように感じますが・・・』

本を買った。読むとき「なおざり」が出て来る文に注意してみた。

―服やバッグ、時計にはそれなりに気を使っているのに、靴をなおざりにしている人が本当に多い。
―日本のサラリーマンの多くが着ているネイビーのスーツを”単なる仕事着“、つまりはユニフォームと考え、なおざりにしている人が多いように思います。

始めは、このことかと納得したが、いやいやこの文は間違っていない。

「おざなり」は「御座なり」その時の座=その場の雰囲気に適当に合わせる。仕事をしないわけではないが、その場限りのいい加減な仕事。

「なおざり」漢字では「等閑」①大事なことと考えないで、いい加減に扱うこと。することが不十分である。②もう一つの意味は適当にほおっておく、放置する。

②の意味が強く印象付けられて、「なおざり」は、ぜんぜんやらないで放置する意味
「おざなり」はやることはやるが、いい加減にする意味
と考えてしまうのかもしれない。


*********************************************
私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
正hyosi.png


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0