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栴檀 [日本語教育]

Go to travel の予約をキャンセルして、近場の金沢文庫、称名寺へ行ってきた。天気がすばらしく、人も少なくこの時期「理想的」な外歩きだったかもしれない。
senndann.jpg
帰り道でモノレール「海の公園南口」に来た時、駅の前にたくさんの実がなっている大きな木があった。名札を見ると「栴檀」と書いてあった! 私も友達も「栴檀は双葉より芳し」の諺は知っていたが見るのは初めてだった。どんな芳しい香りがするのか鼻をひくひくさせたが、何のにおいもない。実がなっていたので、実にも鼻をつけて嗅いで見たが、やはり何のにおいもしなかった。「優れたた人は小さい時から優れている」という意味は知っていても、栴檀はどういうものかあまり気にして来なかったので、名札の「栴檀」にみんな一瞬テンションがあがったのだが、何か狐につままれたような感じだった。

家に帰ってからネットで調べてみると「諺の栴檀はインドの栴檀で、日本では白檀という香木の事で、まったく違う種類の木である。日本の栴檀・・つまりあの駅にあった栴檀は、別名楝(あふち・おうち)で香気は全くない」そうだ。なぜ、おうちが栴檀になったのかは、諸説あるようだ。由来は実の形とつき方からきているらしい。センダマ(千珠)数珠とか、千団子のようだからなど諸説あるようだ。今回見た栴檀は確かに千玉だった。

初夏になると思い出す「夏は来ぬ」の歌詞「 卯の花の匂ふ 垣根に  時鳥 早も来鳴きて  忍び音もらす 夏は来ぬ」・・・これの4番に 「楝(あふち)散る 川辺の宿の  門遠く 水鶏声して  夕月すずしき 夏は来ぬ」にもあるのに、どんな花かを確かめてもいなかった。

今回調べてみると紫色の小さい花で可憐だ。満開は、5月~6月。この時の栴檀の香りは、とても甘く高貴な香りを放つとあった。え!やはりいい香りはするんだ。その時期にこの駅に来て「栴檀」花の香りをかいでみたい。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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