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暑さが体に応える [日本語教育]

今年はとても暑い。雨の日は少しマシだが、暑い日は日中外に出たくない。無理して外に出るとたくさん汗をかいて疲れるような気がする。
夫と今年の「暑さはこたえるね」と話しながら、「こたえる」はどんな漢字なのだろうと思った。
暑さがこたえる・・・暑さに我慢できず体の調子が悪くなる
こういう意味で考えると反応を表す「応える」なのだろうが、「ご声援にお応えして」のなどで考えるといい反応のような気がしてしっくりこないねと夫と話した。

新明解では「応える」の説明の(二)に他からの刺激に対して強い影響を受ける「骨身に応える」「寒さ・暑さが応える」とあったのでとりあえず納得した。
古語辞典でも「こたへ(応へ) ③刺激を受けて、そのきつさが身にしみる(六根へこたえて・・)」とあった。

辞書を引くとその前後の言葉が気になる。
ついでに(三)に目が行くと「堪える(こたえる)」が載っていた。今度は「堪」の字だ。
その状態を持ちこたえることができる。(何回味わっても)もうやめにしようという気持ちが起こらないほどそのものがすばらしい。 食べ物の話で「堪えられない(こたえられない)おいしさ」というのはこれだ。
また「持ちこたえる」の「こたえる」は、この「持ち堪える」だ。
*「堪」(こたえる)は「漢和辞典で調べると日本語だけの意味用法になっている。

ネットでは「暑さが応える」に「堪える」の漢字をあてている人がいた。暑さに堪えている気持ちがそれを選んだかもしれないが、やはり、反応を表す「暑さが応える(あつさがこたえる)」が正しい。


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