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狐につままれる [日本語教育]

語彙のプリントで、動物の諺があり、
「狐につままれる」の意味を説明していて、「何でつままれるのか」が、気になってしまった。
「抓む」は、指先で何かを挟むという意味だ。
鼻を抓む、鼻抓み者、御抓み(御摘み/御撮み/御抓みがある)

「摘まむ」とも似ているが、これは「摘む」という意味があり、指先でとらえて捨てる動作も入ってくるのかもしれない。摘まんで採る。摘まみ出す。

器具の持ちての「つまみ」は「鈕」でこれとは別物。

「狐に抓まれる」とはどこを抓まれるのだろう。講師室では「やはり抓むのは鼻じゃないか」「鼻を抓ままれても、わからない暗い夜」のイメージで、狐に悪さされても、気が付かない・・等々。一人の先生がネットで調べて、「抓まれるという受身形でだまされるという意味があった」という事で一応けりが付いた。


IMG_1202.JPG
でも、「抓まれる」が「だまされる」の意味とつながらないので、元の字としての中国語辞書を引いてみた。
心をぐっとつかむとか、捕まえるとかいう意味があった。指先でちょっと抓む感じではない。狐に心を捕まえられてしまうという意味になるかもしれない。
少し納得した。










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