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仏花の読み方 [日本語教育]

春休みなので日本語学校の仲間と築地へ行った。やはり、外国人が多い。市場の中も見学者がごった返している。止まって見ていると、「立ち止まったり写真を撮ったりする仕事の邪魔になるので、進んでください」と声をかける整理員はいるものの、大勢の見学者をすり抜けて荷物を運ぶ市場の人たちは我慢強いなと感心してしまう。
お昼には寿司店で寿司を食べた。珍しい「赤酢」を使った美味しい寿司だった。
お彼岸も終えたところで仏壇や仏様に飾る花「仏花」の読み方が話題になった。ほとんどの花屋の店先に見られる文字だが、正しい読み方は何?という話になった。「ぶっか?ぶつか?ほとけばな?」
みんな「仏様に供える花」という言い方をしていて、「仏花」を使っていなかった。
実は私は前に辞書を引いて調べたことがあるのだが、新明解やうちの広辞苑には読み方が乗っていなかった。古語辞典や漢和辞典にもない。
気になってもう一度調べてみた。パソコンでは、「ぶっか」「ほとけばな」で呼び出せる。インターネットで調べると仏花(ぶっか)・・・お墓やや仏壇に供える花という説明が出て来る。友達の家の広辞苑では仏花(ぶっか)が載っていたそうだ。

歴史的に見れば仏様に花を供える事は聖徳太子の時代から始まっている。その花は供花(くげ)とか立花(たてはな)とかいわれて一対で飾られる。これらの言葉なら、うちの辞書にも載っている。

仏花(ぶっか)は比較的新しい言葉なのだろう。供花というと大きなお寺での法要のような響きがあるので個人宅の小さい仏壇にはふさわしくないから、仏事関係の花という意味がわかる仏花が使われるようになったのだろうか。これも、そのうち、全部の辞書にのるのだろう。

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