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間違えて覚えていた言葉③ [日本語教育]

小さい頃の勘違いが結構大人になるまで後を引いていたりする。

案ずるよりうむが易し
 =する前はあれこれ心配しているが、やってみると思ったより簡単だ。「案ずるより産むが易し」お産する前は本人も周囲の人も色々と心配するが、終わってみると案外たやすく済んでしまうものであるという意味から来ている。
私は「案ずるより生むが易し」お産と関係なく、あれこれ考えているより何かを始めて生み出してほうが簡単だという風に思っていた。
内容的にはあっている。
 
袖擦りあうもたしょうの縁
 =「袖擦り合う(擦れ合う・触れ合う)のも多生の縁」で、意味は前世か来世(他生)での何かの縁があるから、袖が触れ合ったのだ。縁があったことを大切にしようという意味だ。「袖振り合うも他生の縁」ともいう。
私は「袖擦りあうも多少の縁」つまり、多少は縁があるんだと思い込んでいた。だから、ご縁を大切にしようという理解は同じ。

濡れ手にあわ
 =「濡れ手に粟」濡れた手で粟をつかむように、労せずして多くの利益を得ること。
私は「濡れ手に泡」手が濡れていればよく泡がたつので、それで同じような意味だと思っていた。

瓢箪からこま
 =「瓢箪から駒」瓢箪から大きい馬が出ることはありえないことから、あるはずのないことのたとえにいう。更に冗談で言ったことが思いがけず実現してしまう時にも使う。
私は瓢箪から将棋などの駒がでると思っていた。それでも十分意外性があると思う。
独楽とは思わなかったのは、「ま」にアクセントがあるのが駒、「こ」にアクセントがあるのが独楽だからか。

備えあればうれいなし
=「備えあれば患いなし」日ごろ準備を整えておけば、不測の事態でも対応が出来る、心配がいらないという意味だ。「有備無患」は『書経』にでている四字熟語なのだが、患いは「病気」の意味の「わずらい」とも読めるので、今は憂いなしを使うことが多い。
わたしは小学生のころ「備えあればうれしいな」と思っていた。意味はなんとなく分かっていたようだが。


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