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紅白餅 紅白饅頭 [日本語教育]

学校で一番若い先生が「紅白餅って何」と聞いたので、みんながびっくりした。お祝いの時に配る赤(実はピンク色)と白の餅だというのが、その場にいたほかの先生たちの共通認識だった。若い先生は懸命にスマホで紅白餅を検索して、「ああこれですか、わかりました。」といっていた。
でも、あとで、その話をその時いなかった年配の先生にすると「昔学校で配られた紅白饅頭は知っているけど、紅白餅はしらない」というので、がぜん自信がなくなった。

そういえば、和菓子屋さんの店先に注文の見本として紅白餅があるのは見たことがあるが、私がいただいたり、食べたりしたのは紅白饅頭だった。学校などのお祝いの日には紅白幕が会場に張られていたし、紅白はお祝いの気分と結びついていた。

今回ネットでいろいろ検索してみると、紅白がおめでたい理由はいろいろあるようだ。 赤色=赤ちゃん、白色=死に装束と考え、紅白で人の一生を表しているという説、お祝いの時に赤米で赤いご飯を炊くこと。(赤米でなくもち米に小豆を入れて赤い色をつけたお赤飯もある)。個人的にはおめでたい赤と清浄の白でお祝いの気分を表すようにしたのではないかと思う。

紅白餅はお食い初めで赤ちゃんにかませたり、棟上げ式の時、土地の神様対して土地の四方に餅をなげ、そのあと紅白餅を近所の人たちお祝いに来てくれた人たちに投げる儀式があり、その時は饅頭でなくて餅を投げるようだ。餅以外にもお菓子や小銭も投げることがあるそうだ。
そういえば、子供が小さいころ夫の転勤で仙台に住んでいた時、子供をつれて近所の棟上げ式に参加して、お菓子などを拾った記憶がある。その時、この風習は東京では見た記憶がないなと思った。単に私の家の周りだけやらなくなっていたのかもしれないが。

紅白の饅頭の中に入っている小豆の赤色も古くから邪気を払い、魔除けの効果がある縁起がいいものなのだそうだ。学校の開校記念日や商店や会社からお祝いの粗品として配られる紅白饅頭に「祝」の文字が焼き付けてあるのもよく見た。紅白饅頭は紅白餅よりずっとポピュラーだ。「紅白餅って何?」若い先生の、疑問はそういうことだったのかもしれない。来週、確かめてみよう。


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