次第

総まとめ４週２日目には「次第」が３種類出てくるので混乱するかもしれない。

① 旅行に行けるか行けないかは天気次第だ。（天気によって）
② 田中が戻り次第お電話させます。（戻ったらすぐに）
③ 担当が変わりましたのでご挨拶に伺った次第です。（うかがったわけです）

　
次第を辞書で調べると
A　何の次に何をするかということについての一定の順序　とある。
＊式の進行順序＝式次第の「次第」だ。「次」と第何番目の「第」が入っている。
Bどういう関係でそうなったのかの事情。
＊事の次第（成り行き）を次のごとく語った。
＜ABがもともとの意味。何かが起り順番に次のことが起る、または、次のことをする。＞
C　接尾語的に使う用法
＊言いなり次第・・言われたらその通りしたままほうっておく。
＊何ごとも人次第だ・・人の程度によってきまる。
D　接続助詞的に意図した一つの行為が実現したあと次の行為に移ることをあらわす。
　「見つけ次第」知らせる＝見つけたら知らせる
E　副詞　　次第に・・・状態が少しずつ変化する。


次第の漢字とその意味は学生たちは知っている。
　「次」後にすぐ続く意味、「第」は第一第二など順番を表す
この「順番」と「何かが起り関係でそうなったのか」ということをしっかりわかっていれば違うように見える①②③は理解しやすいと思う。

①　旅行に行けるか行けないかは天気次第だ。
　　C接尾語的に使う（天気によって決まる）
　　天気なら行ける、雨なら中止ということは決まっている
　　→だから天気がわかった時点で、「その次に」行く行かないが決まる。
② 田中が戻り次第お電話させます。
　　D戻ったという行為の後に次の行為に移る（戻ったらすぐに）
　　→　何の次に何をするが決まっている。戻ったらすぐに電話をさせる。
③ 担当が変わりましたのでご挨拶に伺った次第です。（うかがったわけです）
　　Bどういう関係（＝事情）でそうなったのか説明している。
　　　　→　担当が変わったら、次にはそれを知らせるのが順番だ。だからあいさつに来た。

宿題テストのできはどうだろう。試されるのは実はこちらの説明力だ。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。。
https://nihongo-pc.sakura.ne.jp/learn.htm