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だいじょうぶです  [日本語教育]


「だいじょうぶ」は、みんなの日本語17課に出て来る。
A: 一人で大丈夫ですか
B: ええ、心配しないでください
この時の「だいじょうぶ」は「問題がない、心配しなくていい」という意味だ。


しかし、今回日本語学校の仲間との旅行で別の使い方があることを知った。

旅行中に友達が、おなかが痛いと言った。
私「クスリをあげましょうか」
友達「だいじょうぶ。すぐ直ると思う」
これは「問題がない、心配しなくていい、だからいらない」という意味なので違和感がない。

しかし、バスや電車の中でお菓子を交換した時、一番若手(といっても50代)が「だいじょうぶです」と言った。
彼女は「今、お菓子はいらない」という意味で、「だいじょうぶです」を使ったのだが、そういういい言い方をするしないで盛り上がった。わたしなら「今は結構です/今はいい(いらないという意味のいい)」というところだ。
聞いてみるとこの意味の「だいじょうぶ」は今は普通に使われる言い方らしい。

帰国して入国検査のカウンターで、パスポートに「携帯品・別送品申告書」を挟んで出してしまったら、若い係官に「こちらは、だいじょうぶです」と「携帯品・別送品申告書」を返された。
これも「こちらは結構です(いらない)」の意味でつかっている。

家に帰って娘に聞いてみると、お菓子がいらないというような時「だいじょうぶ(です)」を友達関係では使うそうだ。そして、「結構です」という語感が強いので、柔らかくいおうとして、「だいじょうぶです」というのかもしれないといっていた。

初級の学生に教えるのは、教科書の中での使い方だが、日々の生活で「いらない」という意味の「だいじょうぶ」に触れると思うので、どうしたものかと思う。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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