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一期一会 [日本語教育]

習字の練習でお茶の言葉を書いていこうと思っている。「日日是好日」に続いて「一期一会」
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千利休の弟子の山上宗二が利休から学んだことをまとめた書『山上宗二記』の中に茶人としての心得「茶湯者覚悟十体」に、利休の言葉として「常の茶湯なりとも、路地へ入るから立つまで一期の一度の参会の様に亭主を執して威ずべきとなり。・・」とある。
亭主というのは茶席に客を迎える人。亭主は心を込めて客を迎えるのだから、客もまた亭主を敬って、主客とものこの一生に一度しかないその茶会を大事にしようというような意味だ。ここで「一期一度の会」から一期一会という言葉ができ、さらに江戸時代に茶人でもあった井伊直弼が、広めたという。茶道の一番の心得として井伊直弼が著した「茶湯一会集」の巻頭に出てくる言葉だそうだ。これは、まだ読んだことがないので「一期一会」と書いた以上読んでみなければと思って、ネットで注文した。

利休の時代・戦国の世の武将が明日の戦で命を落とすかもしれない状況で「一期一会」の茶会を楽しむというそんな緊張感はないが、日本語を教えていると、本当に「一期一会」を実感する。同じ教科書を使って教えていても、クラスの学生によって、まったく違う授業になる。学生の反応が違うので、それに対応する自分の説明の仕方、練習のさせ方が変わってくるからだ。
考えてみれば人生の出来事すべてについていえるわけだ。大事にしたい言葉。

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページをご覧ください。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/nbunka/learn.htm
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