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筆者の家族は?(中級から学ぶ日本語)より [日本語教育]

(三訂版)中級から学ぶ日本語8課おもいこむ
男の色女の色をテーマにした文。

答えましょうをやった時の事
4 筆者の家族はどんな家族でしたか。
の答えに「子供5人すべて男の家族」と出たので、「そうですね、お父さんとお母さんと
子供が5人全部男の子の家族ですね」といったら、「お母さんはいません」と学生たち、お母さんのことは書いてないという。
「そうね、書いてはいないけど、お母さんがいない理由に何も触れてない場合、お母さんはいることになっていると思う」と話したら、学生たちもそうかもしれないという気持ちになったようだ。
IMG_3227.jpg
初版では、お父さんが「一人でも女の子がいたらなあ」と言った時、おかあさんが「私も女ですよ」と対応していたが、三訂版には、お母さんのせりふが消えていたことに気が付いた。お母さんの語自体が出てこない。
IMG_3228.jpg
三訂版と初版を比べてみると、かなり書き直してある。テーマは初版では「あらわす」
三訂版は「おもいこむ」。男女を表す色があったという初版から男女の色分けは思い込みであるという三訂版の主張に代わってきた。
ほかにも
5 お父さんは何が女の色だと思っていましたが
  三訂版では明るい色 赤い色が答えだが 
初版だとピンクと赤が女の色と明確に書いてある。

三訂版はすっきりしているといえばすっきりしているが、面白みに欠ける。

家族を辞書で引くと「同じ家に住む夫婦親子兄弟など」とあるので、やはり「お父さん、お母さん、男の子が五人の家族」でいいと思う。

講師室で他の先生に聞くと、やはり、お母さんがいるという認識を持っていた。初版の「私も女ですよ」のせりふも覚えていた人もいた。


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