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~から見ると ~からいうと [日本語教育]

お正月で日本語から遠ざかっていた。8日から授業があるので準備を始めたが、なんだか頭が回らない。

日本語総まとめN2 第6週2日目簡単なようでややこしかった。

まず、「~からいうと」 と 「~から見ると」の使い分け。
~からいうとは「客の立場からいうと」のように客として意見を言えばなのだが
「客からいうと」のように、「人からいうと」の形は使わないとある。
そういえば「私からいうと」とは言わないで「私に言わせれば」「私に言わせてもらえば」という言い方をするかもしれない。

~から見るとは「人から見ると」が使えるとある。しかし、例文は
日本の習慣には外国人から見ると妙なものもあるだろう。
昔の人から見ると、現代人の生活のリズムは早すぎるかもしれない。
の二つだけしかない。
Nから「見ると、見れば、見て、見ても」と説明があるだけで例文がないのは不親切だ。
最近の社長のやり方から見ると、新しい事業を考えていると思う。
便利さという視点から見て、都会の方が暮らしやすい。
故障の程度から見れば、このパソコンはもう使えないことは明らかだ。
などの例文を考えてみた。


<宿題のために作った問題>
(aぼくから見ると bぼくからいうと)君たちのけんかの原因はつまらないことだ。
ここの「bぼくからいうと」はやはり弱いと思う。「ぼくにいわせれば」 なら自分が意見を言いたい雰囲気がでる。そもそも、無理に例文をと考えるから変な文ができることがある。
普通に話している時、自然に出てくるのは「わたしにいわせれば」であって「わたしからいうと」ではない。

学生には「決まりです」と教えてしまった方が、迷わないだろうが、「見る」と「いう」の違いが気になった。

やはり「見る」は受動的に目に入ってくる意味合いが強いが、「言う」はしっかり考えて自分の意見を伝えるという能動的な意味が強い。だから、「~からいうと」に「人」を使う時立場とか側をつけないとしっくりこないのかもしれない。

しかし、手持ちの参考書には何故「(人)から見ると」はよくて「(人)からいうと」はおかしいのかの説明が載っていないので、もう少し調べてみたい。


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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
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