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枯露柿 あんぽ柿 干し柿 [日本語教育]


干し柿が出回る季節になった。私は、ずっと干し柿という言い方をしていたが、山梨県人であるが夫の母親は、よく、「ころ柿」と言っていたことを思い出す。その丸い形でころころしているから、「ころ柿」なのかなと思っていた。

「ころ柿」は最近「枯露柿」と書いてあることが多い。水分が25%から30%位で甘み成分が結晶化し白い粉が吹いてくるものを「枯露(ころ)柿」と呼ぶとあり、粉が吹いて白くなっていて、(そして、甘い)を表した漢字表記のように見える。
しかし、名前の由来は「干すときに太陽の光があたるように、ころころと位置を変えたことだとされています」とある。わたしが、昔、連想したことは、あながち間違っていなかった?
新明解には「転柿」の意。枯露柿、胡露柿は借字であるとあった。借字は外来語や漢字表記がない言葉に漢字を当てはめて表記することだ。「ころころ転がして(乾燥させて)作った干し柿」で「ころ柿」が由来であるという説をとっている。

店などには「あんぽ柿」という表示を見ることが多い。「干し柿の一種ね」とあまり気にしてこなかったが、今回ネットで調べてみて、違いがあることが分かった。https://chisou-media.jp/posts/2690
渋柿の皮をむいて干すことは同じなのだが、「あんぽ柿は硫黄を使い燻蒸する工程が入る」このため、水分が保たれ、時間がたっても硬くならないのだそうだ。
「あんぽ」という音は、我々世代には「安保」条約を思い出させる。変な名前を付けたものだと思っていたが、このサイトによると「甘干し柿」の音が変化して「あんぽ柿」になったのではと推測している。「安保柿」ではなかった。当たり前だ!

あんぽ柿を「チャットGTP」に聞くと「あんぽ柿は、渋柿を硫黄で燻蒸して作られる干し柿の一種です。福島県伊達市の五十沢地区で大正時代に誕生しました。あんぽ柿は、干し柿とは異なり、完全に乾燥させず、半分生のようなジューシーな感触で、羊羹のように柔らかいのが特徴です。 あんぽ柿は、硫黄で燻蒸する工程が入るため、干し柿よりも水分量が多く、柔らかい食感があります。」と よい回答をしてくれるが、続けて、あんぽ柿の漢字は?と聞くと「枯露柿」どちらも漢字は「枯露柿」だと、わからない回答をくれた。(笑)

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私たちは日本語を教えるかたわら、教科書作り、日本文化の紹介等の活動もしています
私たちのホームページは以下のサイトに引っ越しをしました。
https://ihongo-pc.sakura.ne.jp/learn.htm
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